大切な家なので長持ちするガラスを選びたいもの

 

ie_glass家は大切な財産であり、そこに住む人の生活を支える基礎となるものでもあります。ですから家の建具や外壁などは、できるだけ長持ちするものを選びたいと誰もが考えるのではないでしょうか。
しかし、同じ住居の建具でありながら、実際に窓ガラスの長持ちを考えている人というのはあまりいません。そもそも窓ガラスはそう簡単に壊れないことが前提となっており、たとえば何かのアクシデントがない限り、半永久的に割れないと考えている人も多いのです。
たしかに、ほかの建具と比較した場合、窓ガラスの耐久性能はかなり高い部類に入るでしょう。何もなければずっと壊れないという認識も、完全に的外れというわけではないようです。
しかし種類によってはある程度消耗品として扱わなければならない窓ガラスというのも、確かに存在はしています。特にわかりやすいのは、網入りガラスと呼ばれる防火ガラスです。このガラスは見た目が頑丈そうなので、よく防犯用に強化されたガラスだという誤解を受けているのですが、実際の強度は通常のガラスのそれと何ら変わりありません。

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それどころか防火ガラスには熱割れという現象が起こります。簡単に言うと、室内と室外の温度差によって、窓ガラスの中のワイヤーが膨張し、ガラスとの膨張率の違いから亀裂を生じさせてしまうというものです。
これは夏場の外気と室内のクーラーの冷気や、冬場の外気と室内の暖房の温度差によって生じることが多く、年に二回ペースでガラス交換を行っている住居も珍しくないほどです。
網入りガラスも決して安いガラス製品ではありませんから、できれば長持ちするガラスに交換したいところですが、そこで実際に登場したのが、耐熱強化ガラスと呼ばれるものです。これは従来の網入りガラスのようなワイヤーを内蔵しておらず、強度は8倍ほどあるといわれます。耐久性能は法的な基準を満たしており、防火ガラス設置義務がある場所で使用することが可能です。