曇ったガラスは交換しないといけないのか

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ガラスについてほとんど知識のない方の場合、ガラスの経年劣化というのはご存知ないでしょうね。実は、ガラスも経年劣化をするようなのです。ガラスの経年劣化の一番身近なケースとしては、ガラスの表面が曇るという現象です。これはガラスに含まれているアルカリ成分が、ガラスの表面に浮き出てくるためであるといわれています。専門的には、アルカリ溶出と呼ばれています。それでは、曇ったガラスは交換しないといけないのか?という疑問が生じるかもしれません。もちろんそうした曇りの現象もガラスを洗うことで、ガラスの表面に浮き出た曇りを取り去ることもできるようなのです。とくにガラスの曇り現象で心配なのは、ガラスのコップなのではないでしょうか。ガラスのコップの場合にも、古いコップは多少曇って見えることがあります。ただし、ガラスの表面に浮き出る曇り現象の正体でもあるアルカリ溶出については、健康上の問題は全くないようなのです。もちろん予めそうしたことが分かっているからこそ、ガラスでできたコップや食器があるのでしょうね。
(参考:小さなヒビでも放置しない!すぐにガラス交換を

そこで余談にはなりますが、中世のヨーロッパでは鉛でできたコップをよく利用していたらしいですね。その当時、鉛が人間の健康を害するものであるということを十分把握していなかったのでしょうね。従って、その当時の人はワインをよく飲んでいたので、鉛中毒で早死にする方も多かったらしいですね。ちなみに、ベートーベンもワインをよく飲んでいたらしく、鉛中毒で早死にしたといったことを伺ったことがあります。ところで、ガラスの表面にアルカリ成分が浮き出てくるという経年劣化の問題ですが、液晶テレビに使われているガラスには、無アルカリガラスが使用されているそうですね。とくにテレビの場合には、アルカリ成分と反応して成分が変質してしまう問題があるからということのようです。その他にも、ガラスの日焼けという劣化現象もあるようですね。